なかなか書こうという気が起こらず久しぶりの更新になってしまいました。 じつは実家に預けている愛犬のアトムがガンに侵されているのです。 ガンは口腔内にうずら大で2つあり上あごや鼻骨、喉のほうにまで広がっています。 昨年、暮れ頃から右頬が腫れ出してかかりつけの動物病院へ通っていましたが 先週、出血が起こるまで先生には高齢のため歯茎が腫れていると言われていました。 急な出血が長い間、止まらず貧血と衰弱が激しいのでその病院へ週に一度いらしている 歯科専門の獣医さんに診てもらうとすぐに腫瘍だと言われました。 どうしてもっと早く気がついてくれなかったのかな・・・。 そして先週の日曜、新月の日にがん治療専門の獣医さんがいらっしゃる病院へ 転院しました。半日がかりで色々な検査をしてもらいました。 結果、手術をしたとしてもガンを取り除くことは解剖生理学的にも不可能な状況で あることがわかりました。しかも切除されたガンは余計に勢いを増して増殖するそうです。 高齢のため全身麻酔にはかなりのリスクがあり。どちらにしても下あごの殆どを切除してしまったらご飯だって食べられず、今以上に衰弱してしまうのはわかりきっていることです。放射線治療を薦められましたが、これもやってみないとどの程度効果があるのかわからず少なからずとも周りの皮膚や骨に影響があり、それよりなにより放射線治療も治療前のCTと放射線を当てる4回に合計5回の全身麻酔は必要なのです。 どのようにするかとても悩みました。 どちらにしても私たちが選択しなければならないのです。とても胸が痛みました。 預かってもらっている両親を含め家族みんなで話し合いました。 私の母は父(私の祖父)をガンで亡くしています。私が小学校6年生の時の出来事です。 家族みんなで毎日、病院へ通い、交代で看病したことをたことを今でも覚えています。 母は痛い思いをさせて逝かせるのはかわいそうだからもう何もしなくても良いのでは と言いました。私も同じ意見でした。どちらにしても命を長らえるだけの治療ならアトムが少しでも安らかにいられるように今、出来るかぎりのことをしてあげた方がいいのかなと・・・。でもまだそれが本当に最善の方法なのか自信がありません。 今はほとんど食べられなくてほぼ毎日、栄養補給の為に点滴に通っています。 飼い主としてなにもしてあげられない自分が本当に情けなくなります。 先日の病院の帰り、タオルにくるまれて抱っこされたアトムは新生児の赤ちゃんのようでそれはしあわせそうに心から安らいだ顔でスヤスヤと眠っていました。 「やっと仔犬の頃のようにパパやママを独り占めできた。ボクは今、本当にしあわせ もう何も思い残すことはないや」ってつぶやいたような気がして涙が止まりませんでした。 結婚前、同棲を始めた頃から15年、波乱の人生を一緒に歩いてきてくれた最愛の友達です。魂は永遠とわかっていても別れがちかづいてくる現実はとても辛いものです。 「頑張って」人を励ます時やちょっとした激励に使う言葉あります。 私は「頑張って」という薄っぺでらで簡単な励ましの言葉はあまり好きではありません。 ましてや病気の人に「頑張ってください」はいちばんナンセンスな言葉だとも思います。 たとえ病気じゃなくても、どんな人も皆、もうすでに十分頑張っているのですから・・・。 「頑張りすぎないで」が本当なんじゃないかなと思います。 アトムにも、もう頑張らなくていいんだよゆっくり休んでねと心から言ってあげたいです。 by heart*
by heart_within2007
| 2007-02-27 07:33
| よしなしごと
|
|
ファン申請 |
||